4:流れで確認!
~連続写真でポイントをみる
下の連続写真で説明しよう。
【右脚(赤)】
1 接地:重力で落ちるのではなく股関節を伸展させながら地面を突く感じ。下腿部が地面と垂直に近い角度で足底前方(中足部外側)から接地。ストライドは無理に広げず腰より大きく前に出さない(=膝より大きく前へ出さない)。
2 荷重時:膝は曲げ過ぎずに(重心を低くしない)地面から反発力を得る。体全体を前傾(上半身は骨盤から。猫背ではない!)。
2~3 加速:大臀筋とハムストリングスを使って股関節の伸展力で加速する。
3~4 離地:3で無理に地面を蹴らずに重心の上下動が大きくならないように高く飛ばない走りをする。
5 振り戻し準備:膝を曲げてコンパクトに素早く振り戻す準備をする(=【左脚】(黄)1)。
【左脚(黄)】
1~2 振り戻し:膝を曲げてコンパクトに素早く振り戻す。
3~4 下腿振出:ストライドが広くならないように膝を前に出し過ぎないようにする。膝を支点として下腿部を振子のように前へ振り出す。
4~5 接地準備:アクティブに(重力に任せるのではない!)股関節を伸展(膝関節も)しながら、足底前方で接地点を突いて(※)反発力を受ける準備をする。
※ 「足底前方で接地点を突いて」
:走るスピード、ランナーの体重、筋力などで感覚は変わる。
「水面を走るように足底全面を置く」「地面を中足部からつかみに行く」
「前足部で地面を叩く」などのイメージだが、
足が地面に “落ちて行く” のではなく、
足で物を踏みつけるように “力で下ろして行く”
のがポイントだ。
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腕振り、脚を前方へ振り戻す時の膝のたたみ方、接地直前の股関節伸展(地面を突く)のタイミング、など細かなポイントは挙げればキリが無い。はじめは枝葉末節にこだわるよりも基本を意識して走り込み、自分の形ができてから細かなポイントを自分なりに研究した方が良いだろう。