スナップ写真(3枚) 撮影:オールスポーツ
旧国道沿いにある同級生の家の前を通過したが、克也クンらしき人物は見えなかった。コースは脇道へ入り、塩島城跡へと向かった。
ここはトレッキングコースとして整備されていた。ウッドチップに階段が整備されていたのだが、この階段の傾斜がかなり急だった。これが下りだったら‥転がり落ちていたかも知れない!?
高低差は少ないようだが、傾斜は急だった。第3ステージとこれから向かう第4ステージとの繋ぎのエリアだが楽ではなく、写真を撮る余裕がなかった。
山を抜けて松川を渡り、姫川沿いに走った。押込橋という小さな吊り橋を渡り大出へ。そしてエイドを過ぎて大出の神社から、ケモノ道を蕨平へ向かった。
コースは蕨平の姫川の橋のたもとへ出てから、ハイランドスキー場(子供の頃は蕨平スキー場とかグリーンクラブとか呼んでいた)へと登って行く。この辺りにも幼馴染の家がいくつかあるのだが、それらしき人は分からなかった。蕨平の神社を過ぎてスキー場へ入った。ここでも白馬村を見渡すことが出来る(八方、岩岳、牧寄‥ここまでの道程を見渡せる)のだが、見慣れた景色なので先を急いだ。
スキー場の脇から「きこりの道」へ入る。ここは中学生の頃に整備されたトレッキングコースで、スキー部のロードワークでも何度か走っていた。
懐かしの「きこりの道」だったが、ここで2回目のトレイルランならでは(?)のハプニングが発生した!
蜂だ!
蜂に刺された!
他にも何人もの選手が刺されていたが、立ち止まると危ないと思い止まらずに進んでその場を離れた。
右臀部を2か所。左上背部。左手背。計4か所!?
それなりに痛かったが、大したことは無かった。地蜂かミツバチか?大きな蜂ではない様だった。
これぞトレイルラン!
第4ステージの「きこりの道」は、高低差はそれなりだがアップダウンを繰り返し、ぬかるんだ部分もあったりして意外とワイルドなコースであった。ウッドチップと言うよりはダートだった(残念ながら、ここでもワイルドな部分は写真に撮ることが出来なかった‥)。
やはり、ここでも降りの部分は後続の選手にコースを譲り、ゆっくりと脚を温存した。イヤ、温存したと言うよりも脚にキハジメテいたと言った方が正しい状態だったかも知れない。
登りで追い抜き降りで抜かれる‥これの繰り返しだった。
「登りは速いんですネ!」っと声を掛けられもしたが、悔しいかな、確かに降りは遅かった。
「きこりの道」は意外と長かった。蕨平から内山まで続くのだ。小刻みなアップダウンやぬかるみ、倒木など‥似たようなコースを繰り返した。
そしてようやくスノーハープへ辿り着いた。長野オリンピックでクロスカントリースキーの会場になった場所だ。
最終ステージを終えれば、後はほとんど平地になった。ウッドチップと芝の脚に優しいフラットコース‥砂利道、アスファルト‥多様な路面変化を楽しむ。ダメージはあったが、苦痛なく走ることが出来た。作戦成功であった。今回は、とにかく苦痛を感じないようにペース設定したが、思惑通りにレースを展開できたのだった。
一部、山中へ入る所もあったが、グリーンスポーツから姫川沿いに走り、母校の白馬中学校を抜けて広毅クンの家の角を曲がって塩の道から大楢川沿いに八方へと向かう。途中に親戚の家があるがオバちゃんは出ていなかった。
そして‥とうとう八方の町並みへ帰って来た。ここでは大勢の方々が応援してくださった!
有り難かった。サングラスを外して、手を挙げて応援に応えた!
まるで優勝パレードの様だった!!
嬉しい!そして感謝!
正に「共走」だ!トレイルランは、走っているのは選手だけでは無い。裏方さんの大会関係者の方々、ボランティアの方々、コース周辺の住民の方々、声援を送って下さった応援の方々、やむを得ず大会を欠場した選手の方々、そして一緒に「共走」した選手の方々、途中で出会ったトレッキング愛好者の方々‥全ての関係された方々と「共に走った」のだ!
そんな思いが胸に込み上げて来た。
トレイルラン万歳!
グレート!白馬!!
白馬国際トレイルラン、万歳!!!
嬉しくて清々しくて幸せな気分でフィニッシュした。
いつも通り、回れ右をしてコースに一礼したが‥
いつも以上に気持ちがこもっていたかも知れなかった。
さて、大会参戦記はここまでとして、トレイルランについて少々触れてみたい。
トレイルランは問題も確かにある。コースは踏み固められ荒らされる。トレッキングの方とのトラブルも大なり小なり生じてしまう。
最終的には、「その人」次第なのだろうが、愛好者が増えれば増える程問題も増大してしまうのは確かだろう。小規模で行っていれば眉をしかめる人もいないだろうが、大規模になれば状況は変わって来る。
今回、ワタクシはトレイルランを満喫した。とても楽しかった。この素晴らしさを一人でも多くの方に体験して頂きたいという思いも生じた。しかし‥それは結果的にトレイルランナーを増加させることになり、それはまた問題発生の増加と比例してしまうのだ。
さて、結論が出せない問題だと思うのだが、ワタクシに出来ることは‥
「白馬国際トレイルラン」以外のトレランには極力出場しない!
ワタクシの枠を他の選手へ譲ろうと考えている。
「白馬トレイル」も毎年の出場は遠慮しようかとも思っている。
まだ、一度走っただけなので、この先考えが変わるかも知れないが、自然を守り、トレッキイング愛好者と共存することは必修条件である。
「大会」であっても譲り合い、先を急いで自然を傷つけたり他の方々に迷惑をかけてはいけないのだ。
完走した後、ワタクシなりに考えてみたのだが、
もしも‥ワタクシがトレッキングを楽しもうと遠方から白馬に来た時に、ゾロゾロと列を成して走り去る集団に出くわしてしまったら‥
そうだとしたら、ワタクシは損をしたと思う‥でしょうネ‥
そんなことも感じたトレイルラン・デビュー戦であった。
なんか、湿っぽいので最後にワタクシの大好きな故郷へ一言(二言?)!
~完~
前編 <