さて、続きです!
今回は後脚です。一見、関節の曲がり方が人間と逆に曲がる関節があり関節の数も一つ多いのですが、良く視ると‥人間の足関節(足首)に相当するモノだと考えれば、前脚よりも人間の走りに近い動きをしているように視えてきます!?
馬は完全に「フォアフット」ってことか!!
(◎o◎)!
前回もお断り致しましたが、ワタクシは動物の解剖については詳しくありません。ただ、ここでは人間の膝関節と足関節に相当する関節を写真のように考えて頂けると分かりやすくなると思います。
(・_・)b
※画像は全てNHKクリエイティブ・ライブラリーの素材「走る馬 ハイスピードカメラ」より。
前脚との違いは‥
・立脚相で関節が軽度屈曲する。
写真〔後脚1〕:接地の瞬間
写真〔後脚2〕:脚の付け根が足の真上に乗り込んだ時
・離地後、後方へ振り上げている。
写真〔後脚4〕
‥ぐらいかナ?
(・_・)?
共通するのは‥
・離地の瞬間(写真〔後脚3〕)では、脚がしっかり伸びている。
・遊走期に後方から前方へ脚を振り戻す時に、関節をコンパクトに折りたたんでいる(写真〔後脚5〕)。
・前方に上げきってから、素早くスイングの方向を変えて後方へ振り下ろしている(写真〔後脚6〕)。
(・_・)b
ように視えますが、皆さんはどうご判断されますか?
(・_・)!!
さて、以上を踏まえて‥
前脚との違いを2点挙げましたが、「立脚相で関節が軽度屈曲する」のは人間の走りと同じです。この動作によって、
・接地時の衝撃を緩和
・次に伸展することで加速する
ことが出来ます。これは
・後脚の方が筋力が強い
・重心の後方に位置する
ので加速に有利なので、走りの中心になっているから前脚とは違う運動になっているのだと考えます。
一方でこの動作(写真〔後脚2〕の膝の屈曲)は大きくなるほど、
・大腿四頭筋(人間の場合)にダメージを与えやすい運動(伸張性収縮)を強いる
・地面からの反発力を吸収してしまう
・重心が低くなり上下動が大きくなる
ので、極力小さくしたい動きでもあります。
この視点からサラブレッドの走りを視ると、関節の屈曲角度は必要最小限で、上記のデメリットを最小限で止めているようにみえます。
2つ目の「離地後、後方へ振り上げている」は、四脚で走っているから生じる動きであり、人間の走りでは見られない動きではないでしょうか?(下り坂などで脚が流れる場面に似ているのかナ?)
前脚と同様に、写真〔後脚1〕〔後脚2〕〔後脚3〕を見ると、加速出来ない(ブレーキをかける)期間(写真〔後脚1〕~〔後脚2〕)は短く、加速期(写真〔後脚2〕~〔後脚3〕)は長くなっていて、ロスが少ない走りであることが分かります。
前脚と後脚との一番の違いは「立脚期に関節が曲がるか曲がらないか」でしょうか?
前脚は、関節を曲げないので接地の衝撃に対して筋力を使いません。長距離走の後半、大腿四頭筋が疲労してしまった場合は前脚のようなフォームにすればイイかもしれなせん。ただ‥
・膝関節や上半身への衝撃が大きくなる
・スピードが出し難い
というデメリットもありそうです。
後脚を真似したフォームの要点は、
★重心を前に置く!
・接地を脚の付け根の真下に近くする。
・重心を乗り込ませた時の膝の屈曲を最小限にする。
・離地をなるべく後方にし加速期を長くする。
・離地後は関節をコンパクトに折り曲げ素早く前方へ戻す。
・膝を一番挙げたところから素早く股関節のスイングを逆方向へ変えて振り下ろす。
って、感じかナ!?
(*^◇^*)b
で‥結局、ワタクシのホームページで書いているフォームをサラブレッドを使って正当化したところで終わりにしたいと思います。
ハハッ、ハッ‥ "f((^_^メ))
まぁ、ご興味が有りましたら、もう一度サラブレッドの走りをご自身でご確認ください!
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では、さらばじゃ!”∖(^_^*)
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