【レースまで】
“宮古島トライアスロン”の出場は、今回で9回目!
初めての出場は2000年。間が空いて2006年の2回目から7回目の2011年までは連続出場。その頃には、この大会がすっかり年中行事になっていたのだが、2012年は抽選でまさかの落選!?‥連続出場は途絶えてしまったが、翌2013年と今回の2014年は無事に当選して計9回になった。
これまでの大会と比べると‥今回は大会前の練習量がかなり少ない。年度末から新年度が始まった今でも、練習に集中できない環境に置かれてしまったからだ。
更に、追い打ちを掛けられたのがバイクのメカトラブル!?
3月末になって、ようやく付焼刃的にロングライドに出ようとしたところ、ブレーキワイヤーが切れてしまい、メンテナンスに出さざるを得なくなったのだ。アートスポーツさんが予定よりもかなり早く仕上げてくださったのだが、ロングライドへ出られる日が無く、一度もロングライドをしないままバイクを宮古島へ送ることになってしまったのだ。
しかし、良いことも有った。2月の“別大マラソン”前に足首を故障したお陰で、冬場のスイムとバイクの練習量は例年よりも多くなっていた。
なので‥今回も、例年通りの成績が出せるような気がしていた‥
また、こんな状況だったので結果にこだわらずにリラックスして臨むことが出来たのはプラスであった‥‥ンが!そこに落とし穴が!レース前に上気道炎を発症!!!
じぇ~!!
(*:;:*)
健康管理に油断が生じたのか?鼻の奥(咽頭鼻部)がヒリヒリ痛むようになた!
(>_<)
レース前日の土曜日の朝は、右の耳下腺が拇指球ぐらいの大きさにパンパンに腫れ上がっていた!ちょっとした「コブとり爺さん」状態に!!
(@_@;)
それでも、夕方には腫れはほぼひいてくれたのだが‥咳が少々出て痰が絡むような体調でレースに臨むことになってしまった!
しかも、その夜は3~4回咳で起される有り様‥まぁ、レース前夜に熟睡したことは無いのでいつも通りではあったのだが‥
当日の天気予報は晴れて気温は27℃まで上がると報じていた。
ランがキツクなるのが容易に想像できたので、バイクは飛ばし気味にしてランは無難にこなそうと漠然と考えた。しかし、ワタクシはランが得意。いつもバイクは温存気味にしてランの後半に爆発する戦法をとっている‥
「どうしようか?」迷いながらスタート会場へ向かった‥
「その場その時の様子で成るようになろう‥」って、投げやりな感じになっていた。
練習不足なので気合も意気込みもイマイチ。戦法もいい加減になっていたのだ。
【レース】
レースはスイム3km、バイク155km、ラン42.195kmで行われる。ロングディスタンスではあるがスイムとバイクが短めだ。
スターターは総理大臣夫人、安倍昭恵さんだ。
遠くて良く分からなかったが、号砲は聞こえた。
熱く長い一日が始まった‥
スイムは外側からスタートした。込み合うのが苦手なので遠回りでも空いている場所を選ぶ。しかし、集団の方が遥かに楽に泳げるのも確かだ。そこで、泳ぎ出して徐々に内側へコースを取ったのだが‥失敗してしまった!早く中に入り過ぎて、まだ遅い選手がバシャバシャ!している中に囲まれてしまったのだ!
(((@_@;)))
バトルだ!ガツガツぶたれて蹴飛ばされる。
前方には遅い選手達が泡立てながら壁になっている!
~どうしても遠慮して最前列からはスタートしないのだが、今回は後ろから出過ぎたのか?
イヤ!遅いのに前からスタートする選手が多すぎるんじゃないの!?~
「まずい!」
再び外側へコースを戻すが‥ガツガツのバトルは避けられない。
‥なんとか集団から逃れて最初の600m地点のブイをかなり大回りして右へ曲がる。初っ端からタイムロスと遠回りをしてしまった。
しかし、その後は無難に泳ぎ、綺麗な海を見ながら楽しめた。
浜に上がって時計を見ると!?
じぇじぇ~!!
((*:;;:*))
腕時計がフリーズしている!
「1月1日12:00」って何でよ!?
(((◎o◎)))!?
計測地点の時計では56分。‥結果的には可も不可も無く泳いでいた‥
トランジッションバッグには目立つように赤い反射テープを貼っておいたので、迷わずに取ることができた。ウェットスーツを脱ぎボランティアさんへ袋を手渡す。
「お願いします!」‥バイクヘルメットをかぶりバイクラックへ裸足で走る。スタート前に自分のバイクの位置をしっかりと覚えていたので、こんな所でも、もたつく選手を数人抜いている。
バイクスタートのラインを越えてバイクにまたがると!!??
直前の選手がいきなり停止!!!???
じぇじぇじぇ~!!!
(((*:;;;:*)))
避けようとするが、まだ加速していないのでそのままパタリと倒れてしまった!
カッコワリ~! lili(ーー;)ilil
急いで起き上がるとペダルにセットしたバイクシューズが外れている!近くのスタッフが素早く拾って手渡してくださったので、
「有り難う!!」
と受け取り口にくわえてペダルをこぎ始めた。
加速してから足裏をタオルで拭いてシューズを履く。しかし‥ブサイクな出だしだ‥
走り出すと練習不足はまったく気に成らなかった。ペダリングの感覚はイイ。スムーズに脚が回り、無駄な力が入っていないことが感じられた。
宿泊ホテルは10km地点の少し先。ここで指笛を鳴らして母上様に合図を送る~1周目も2周目も母上様と目を合わせ手を振ることが出来た~
予報通りの晴れ!しかも本当にあの缶のような「ピーカン」だ!!
池間大橋や来間(くりま)大橋を渡る時は青空の下で両サイドの美しい海を眺めることが出来た!
「素晴らしい!」
「最高!」
(((^◇^)))
こんなに綺麗な宮古島は初めてかな?
上野村(うえのそん)へ向かう下り坂は海と青空ばかりが視界を占めた。高速で真っ直ぐに青い色へ突っ込んで行く!!
快感!!!
「素晴らしい!」
「最高!」
(((^◇^)))
もう、これだけでも大満足だ!
~バイクは「いつもよりも頑張ったかなぁ?」って感じだった。時計がフリーズしてしまったので、タイムが分からなかったが、サイクルコンピューターのアベレージスピードは30km/hなので悪くは無い(後で記録を見たら5:16で普通じゃん!)~
降車してからバイクラックまでは裸足で走る。周りはバイクシューズでカツカツ歩く選手ばかりだったが、ここでもセコく数人追い抜く。
トランジットではボランティアの子供たちが手伝ってくださるので毎回助けられている。感謝!有り難い。
順調にランへ移ることが出来た。
走り出しは下り。ブレーキをかけてダメージを受けないように慎重に下る。2kmぐらいの所に母上様がいるハズなので、例によって指笛で合図するとすぐに気付いて声を掛けることが出来た。
「今、何時?」っと聞いたが、母上様は腕時計をしていないらしく分からなかった。
すべてを腹時計で走るのは‥自分の実力が分かっていなかったトライアスロン初心者の気分だ。体感のみが頼りだ。
予想通りの暑さ!ワタクシは暑さには強いのだが、今シーズン初の暑さには体は慣れていない。~おまけに練習不足なので、後半は暑さでキツイのか体力的にキツイのかの区別が困難になった~
アスファルトには自分の影がクッキリと映っていた。カゲロウも揺れていた。日差しは容赦なく体に突き刺さってきた。キャップのひさしを後へ回した。
しかしこれは8kmほどで終わった。雲が太陽にかかってきたので、突き刺すような日差しは以後なくなった‥とは言っても薄い雲なので相変わらず暑さは続いたのだが‥(最高気温は27℃を記録~日向は30℃を超えただろう)
レース前の戦略がいい加減だったので、何となく走り続けていた。水を浴び、水分を補給したが食べ物は摂らなかった。体が欲しなかったのだ。
沿道の応援には極力応えながら走ったが、いつものように元気が出ない。声を出せないのだ‥キザなヤツと思われただろうが、声援には親指を立てて「いいね!」で応えた。
ラップが分からないが、暑さと練習不足でペースは上がっていないと感じていた。しかし、なぜかドンドン追い抜いて順位を上げていた。
「こんな感じかなぁ?」
フォームは固定されてダメージの少ない走りが出来ていた。分からないのはペース。随分追い抜いているので遅くは無いのだが、実感が無い。
折り返したトップ選手とすれ違うと、すれ違う選手を数え始めた。順位を気にしている訳では無いが、自分がどのくらいの位置にいるかでペースの把握に役立つかと考えたからだ。
3人。‥‥‥4人。‥‥かなり間を隔ててトップ選手がポツりポツりやってくる。20。‥21。‥いくらか間隔が短くなってきた。
こんな調子なので、正確には数えていないが、130人ぐらいで数えるのを止めた。折り返し地点が近づき、たぶん210~230番目ぐらいだと見当をつけられたからだ。
折り返し地点。後で反省したのだが、ここでしっかりと補給すべきだった。‥無計画に何となく走り続けて、体が欲しがらないので水分だけの補給で済ませていたしっぺ返しが終盤にやって来ることになる‥
折り返すと長いアップダウンがある。以前、不用意に下って脚にダメージを与えた教訓があるので、慎重にこなす。25kmを過ぎても順調に感じていた。順位もだいぶ上げていた(ただ、痰が絡むのと呼吸のたびに喉がヒリヒリするのには煩わしさを感じた)。
暑さの中をボーっとしながらも淡々と走り続けた。記録も順位も平凡そうだし、練習量も少ないせいかレースに貪欲になれない。
いつもならば、どこからペースアップするか、今の体調はどうなのかを細かく考えラップタイムを基に計算し続けるのだが、今回はそれをしなかった(時計がフリーズして出来なかったし‥)。
~投げやりなレース運びは、意気込みの差だけでは無さそうで‥たぶん軽い熱中症に陥っていたのだと思われる~
こんな調子ではあったが35km地点まではそれなりに順調だった。しかし、35kmを過ぎての上り坂で歩いた。力が出ない。気力も出ない。頭はボーっとしている。
「体力不足?」
「熱中症?」
「エネルギー不足?」
「それとも風邪か?」
陽がいくらか陰っていたので油断したのかも知れない。イヤ、レースに対して真剣さが足りなかったかったせいだろう。
大きくペースダウンして、途中で何度も歩きながらのラスト7kmとなった。
今更ながら、エイドステーションでバナナとおにぎりを摂る。最後のエイドでもサンドイッチを‥
多少は役立ったのか、ラスト1kmの上り坂は歩かずに進めた。しかし、ジョギングペースだ。こうなると、前の選手を追い越そうという意欲も無い。そのままのペースで最後まで進んだ。
ただ、そのお陰でゴール前での民族衣装を着た子供たちの伴走と一緒にゴールへ着けた。(毎回、子供たちがついてこれないスピードで走っているので一人でゴールしていたのだ。)
こんな和やかなフィニッシュもイイモンだ。
フィニッシュ後は回れ右をして深々と一礼。
そして今回のレースは幕を閉じた。
スイム 0:56:38
バイク 5:16:40
ラ ン 4:05:08
総 合 10:18:26 順位 211位/1531人中(完走1303人)
正直、不完全燃焼の感は否めない。しかし、こんな和やかなレースも悪くなかった。
5月には49歳になる。こんなワタクシでも随分と丸くなったと何故か喜んでもいる部分もある。
またレースで成長出来たと言うことにしておこう!
(^◇^)
大会関係者の皆様、ボランティアの皆様、応援して頂いた皆様、ホテルスタッフの皆様、一緒に競技した選手の皆様‥お世話になった全ての方々に感謝いたします。
有り難うございました。
<m(__)m>
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とら (木曜日, 08 5月 2014 15:57)
体調が良くないのに宮古完走は素晴らしいです。
しかも、211位ですか~!
速い選手は考えていることが違うんですね。
参考になりました。